研修では、チームワークやコンセンサスについて効果的に学ぶため
コミュニケーションのワークを取り入れることがあります。
これまで「砂漠で遭難したら(航空機事故)」や「漂流脱出(船舶事故)」など
突発的な事故に遭遇した際に、どうやって皆で協力して助け合い、
生き残るかを考えるゲームを行っていましたが
今春の新入社員研修で初めて「南海トラフ巨大地震」をテーマにした
災害対応シミュレーションゲーム ダイレクトロード「海辺の町」を実施しました。
これは、防災訓練教材として神戸市消防局の方が開発されたもので
地震直後の町の状況を仮想体験して被害への対処方法を習得するとともに
仲間とのコミュニケーション能力、人々を導くためのリーダーシップ、
町に飛び交う情報を整理して被害への対処につなげる情報分析力を身につけるという
カードゲームです。
これまで用いていた素材は、あくまでコミュニケーションワークのためだけであり
そのもの自体に特段に意味はないのが普通です。
それに比べ、この「ダイレクトロード」では災害への意識が高まり、
その対応への知識も身に付き、リスクマネジメントにまで発展させられたりと
地域や組織で求められていることが総合的に効率よく身に着く素晴らしい教材でした。
今朝発生した大阪を震源とする地震にはびっくりさせられました。
危機はいつも、すぐそばにあることを決して忘れてはならないと改めて感じました。